今回は最近話題の筋膜リリースについて触れていきたいと思います。
主に筋トレによるダイエットやボディメイクなどがブームで、筋膜リリースというちょっとマニアックなワードまで流行しています。
聞いたことはあるけど筋膜リリースって何?トレーニングやダイエットにどう関わる?自分でもできるの?などたくさん疑問があるかと思いますのでまずはしっかり知識をインプットしておきましょう。
photo credit: National Institutes of Health (NIH) Anatomical Drawing of an Arm via photopin (license)
そもそも筋膜とは?
筋膜と言ってもたくさんの種類があるのですが、最近話題になっている「筋膜」は筋肉を覆ってつないでいる膜のことです。
筋膜があることによって筋肉や組織を結びつけたり仕切ったりしていています。それぞれ筋肉や組織同士の干渉を防いだりと全身にわたってとても重要な役割を果たしています。
筋膜はコラーゲンでできていてそのほとんどが水分です。
とても簡単に言うと、筋繊維と筋膜で筋肉になるということ。
この筋膜は厄介なことに活動量が少ないと固まってしまいます。
筋膜が固まると、リンパや血流の流れが悪くなったり、姿勢が悪くなったり、関節の可動域が狭く痛みを発したりします。
例えばですが肩周りの筋膜が固まっていると首が凝ったり痛みが出たりするのです。
筋膜はその部位だけでなく隣接する組織にまたがっていたりします。肩の筋膜が原因で首がいたんだりするのはこのためです。
筋膜リリースとは?
では本題の筋膜リリースですが、この固まってしまった筋膜をほぐし緩めることを言います。(筋膜はがしと言ったりもします)
筋膜が固まってしまっていると身体に悪影響が出るのでほぐして柔らかくしましょうというのが筋膜リリースです。
筋膜は、それ自体が活動したりすることはありません。あくまで筋肉にくっついて、筋肉が動けばそれに伴って伸縮するというイメージです。
なので単純に運動不足やずっと同じ姿勢でいる人などは特に筋膜が固まっているはずです。
トレーニングなど普段運動していても活動が少ない部位や、筋膜が固まっているために筋肉の可動域が狭くなっていて動かずさらに筋膜が固まってしまうというパターンも。
筋膜リリース=ストレッチ?何が違う?
「え?それってストレッチじゃないの?」
そう、目的はストレッチに似ています。
ただ、ストレッチというのは縮んで固まった筋肉に対して行い、伸びきって固まっている筋膜には効果がありません。
筋膜は伸びていても固くなるので、そこにストレッチをしても意味が無いどころかさらに悪化させてしまう場合もあるのです。
筋膜リリースの効果は?筋力トレーニングやダイエットにも関係ある?
筋膜リリースを正しく行うと
- 筋肉や関節の可動域アップ
- 姿勢が良くなる
- 血流やリンパの流れが良くなる
と良いことばかりですね。
良いこと、というよりは筋膜リリースは身体本来の能力・機能を取り戻すことなのですが・・・。
これらの効果はトレーニングやダイエットにもいい影響を与えます。
例えば筋肉・関節の可能域が広がるとトレーニングで筋肉に効かせる範囲が広くなります。
血流量アップなどは代謝に直接関係してきますのでダイエットにも効果的です。
筋トレダイエットをする上では筋膜も意識しておくといいのです。
筋膜リリースは自分でもできる?
筋膜リリースは自分でもできます。筋膜リリースをするためのグッズ(主にコロコロ転がすような筒状の物)もあります。
ただ、ちょっと知識を持ったくらいでは正しい筋膜リリースはできないと思ってください。
インターネットには筋膜リリースの方法などが紹介されていますが、それを見ただけで正しくリリースできるような簡単なものではありません。
なのであえて当サイトでは筋膜リリースのやり方は紹介しません。
なので当サイトでは筋膜リリースをきちんと理解したプロに指導または直接リリースしてもらうことをおすすめします。
パーソナルトレーニングジムで筋膜リリースを取り入れたジムもあります。
プロに指導してもらえば知識を入れずに効率のいい正しい筋膜リリースができる、一度習得してしまえば自分でリリースできる、というメリットがあります。